ココシニク
ココシニク(ロシア語: коко́шник, ラテン文字転写: Kokoshnik)は、ロシアの女性の伝統的な頭頂部につける装飾品(頭飾り)である。
概要
ロシア帝国以前(ルーシ時代)、既婚女性が帽子の代わりにココシニクを着用した。多様な形状がある。
18世紀に貴族階級の着用が禁じられたが、19世紀から20世紀初頭にかけては、女性の宮廷服に取り入れられた。さらに、英国王室との姻戚関係から、ティアラの意匠として、他地域にも影響を与えた。1888年に、英国王太子アルバートと妃アレクサンドラ[注釈 1]の結婚25周年の祝いに、「ココシニク・ティアラ」が献上された。
1903年2月に、ロシア宮廷でロマノフ朝開闢290年[注釈 2]を祝した壮麗な仮装舞踏会(英語版)が冬宮殿で催され、皇帝ニコライ2世をはじめ皇族、貴族らが17世紀の扮装をした写真資料が多数記録されている。この舞踏会の様子は、後世、トランプや『スター・ウォーズシリーズ』の衣装に影響を与えた[1]。
ギャラリー
伝統衣装として
- 1780年頃画、エカチェリーナ2世
- 1790年代画、アレクサンドラ・パヴロヴナ大公女
- 1836年「占い師スヴェトラーナ」、カール・ブリューロフ画
- 1836年画、アレクサンドラ・フョードロヴナ皇后
- 1891年「親類のもとへ」、レオニード・パステルナーク画
- 1895年頃画、ジナイダ・ユスポヴァ
宮廷服として
- 19世紀半ば画、アレクサンドラ・ペトロヴナ大公女
- 1881年撮影、マリア・フョードロヴナ皇后
- 1885年撮影、エリザヴェータ・フョードロヴナ大公妃
- 1908年撮影、アレクサンドラ・フョードロヴナ皇后
- 1910年撮影、ニコライ2世の皇子女たち
1903年、ロマノフ家の仮装舞踏会
ココシニク・ティアラ
脚注
注釈
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出典
[脚注の使い方]
- ^ ロシア・ビヨンド、2016年3月06日 「ロマノフ家、最後の大舞踏会」[1]
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、ココシニクに関連するカテゴリがあります。
ウィキメディア・コモンズには、ロマノフ家の仮装舞踏会に関するカテゴリがあります。
ウィキメディア・コモンズには、ココシニク・ティアラに関するカテゴリがあります。
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