トウオオバコ

トウオオバコ
山形県庄内地方 2013年8月
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : キク亜綱 Asteridae
: オオバコ目 Plantaginales
: オオバコ科 Plantaginaceae
: オオバコ属 Plantago
: トウオオバコ P. japonica
学名
Plantago japonica Franch. et Sav. [1]
シノニム
  • Plantago major L. var. japonica (Franch. et Sav.) Miyabe
和名
トウオオバコ(唐大葉子)
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トウオオバコ(唐大葉子、学名:Plantago japonica)は、オオバコ科オオバコ属多年草[2][3][4]

特徴

オオバコに似るが全体に無毛で大型になる。根茎から10-17個のが束生し、斜めに立つ。葉身は長さ8-25cm、幅5-18cm、卵形で、すこし厚めで革質、やや平行する数本の葉脈が目立つ。先端は鈍く、基部はしだいに細まって柄になり、長さ3-20cmの葉柄となる。縁には不明瞭な少数の歯牙状の鋸歯がみられる[2][4]

花期は7-8月。葉の間から、高さ40-80cmになる長い花茎を1-5本伸ばし、穂状花序に多数のを密につける。萼片は2mmの楕円形で、先は円い。花冠は白色で先が4裂して反り返る。雄蕊は4個あり、花冠の外に長く突き出る。果実蒴果で萼片の2倍の長さになり、楕円形で、1果の中に長さ1mm前後になる楕円形の種子が8-12個ある[2][4]

和名はトウオオバコ(唐大葉子)で、オオバコと比べて大型で、多少風変りな姿を異国風とみて、中国から渡来したものだろうとして名づけられたものと考えられるが、種小名のとおり日本産である[4]

分布と生育環境

北海道[4]、本州、四国、九州に分布し[2]、日当たりのよい海辺に生育する[4]

ギャラリー

  • 上から順に蕾、白い花柱が伸びた雌性期の花、雄蕊が伸びた雄性期の花、若い果実。
    上から順に蕾、白い花柱が伸びた雌性期の花、雄蕊が伸びた雄性期の花、若い果実。
  • この個体の花茎は長さ150cmあった。
    この個体の花茎は長さ150cmあった。

脚注

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  1. ^ トウオオバコ 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  2. ^ a b c d 『日本の野生植物 草本Ⅲ 合弁花類』p.141
  3. ^ 『山溪ハンディ図鑑1 野に咲く花』pp.134-135
  4. ^ a b c d e f 『新牧野日本植物圖鑑』p.705

参考文献

  • 佐竹義輔大井次三郎北村四郎他編『日本の野生植物 草本Ⅲ 合弁花類』、1981年、平凡社
  • 林弥栄・平野隆久『山溪ハンディ図鑑1 野に咲く花』、1989年、山と溪谷社
  • 牧野富太郎原著、大橋広好・邑田仁・岩槻邦男編『新牧野日本植物圖鑑』、2008年、北隆館
  • 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)


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