鏑木創

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鏑木 創(かぶらぎ はじめ、1926年大正15年〉2月27日[1] - 2014年平成26年〉9月4日)は日本作曲家編曲家日活ロマンポルノ作品では「月見里太一」名義を用いた[1]

略歴

神奈川県生まれ。1945年(昭和20年)東京高等商船学校航海科卒業。1952年(昭和27年)東京音楽学校本科作曲部卒業。作曲池内友次郎木下忠司に師事する[1]

1950年代から1990年代にかけて、アクションスリラー喜劇ポルノといった大衆的な娯楽映画や2時間ドラマサスペンス物などに音楽を数多く提供[1]。耳に馴染みやすい明快なメロディを特徴とする作風で、多くの観客に親しまれた。石井輝男井上梅次加藤泰といった娯楽映画の職人監督への楽曲提供が特に有名である。

代表作としては、1961年に発表された石原裕次郎牧村旬子のデュエット曲「銀座の恋の物語[注釈 1]と、テレビ朝日系列の2時間ドラマ枠「土曜ワイド劇場」の名物シリーズだった『江戸川乱歩の美女シリーズ』の歴代のテーマ曲が挙げられる。

甥にお笑いコンビ「こりゃめでてーな」の大江健次がいる。

2014年9月4日、死去[2]。享年88。

作品

映画

テレビドラマ

歌謡曲

  • 石原裕次郎牧村旬子「銀座の恋の物語」
  • 石原裕次郎「街から街へつむじ風」「赤い波止場」「男が命を賭ける時」「東京の日曜日」
  • 勝新太郎「悪名」
  • 渡哲也「男のエレジー」「男の掟」
  • 小林旭「たびがらす」「夜の主役」
  • 宍戸錠「ノサップの銃」
  • 黒沢明とロス・プリモス「小さなお店をもちました」
  • 加山雄三「くらしの河」「東から来た男」
  • 北島三郎「我愛香妃」「海へ帰ろう」
  • 水前寺清子「赤ちゃんによろしく」「カラスの歌」「鈴つけ地蔵」「月夜の草笛」「りんごの約束」
  • 瀬川瑛子「噂・モトマチ・涙町」「再見上海」
  • 美川憲一「夜のピアノ」
  • 石橋正次「あいつ」
  • 芦野宏「男と女の曲り角」「悲し実・あきら芽」
  • 若山彰「アカシヤの札幌」「うたげ」「鈴子の唄」
  • 栗原小巻「彩る愛」「もうこれ以上は危険です」
  • 大楠道代(安田道代)・太田博之「若い時計台」
  • 横山ノック「ガンバレ!たこやきちゃん」「ごめんねたいやきくん」
  • かぐや姫「天国のかぐや姫」
  • 牧村旬子「ゆがんだ月」

校歌

楽曲

  • トランペット・イン・ラブ
  • 吹奏楽のためのレジェンド第一番
  • メロディ・オブ・セヴンス(1952/吹奏楽)
  • ピアノのための小さなロマンスⅠ[注釈 5]
  • ピアノ・デュオのためのバラード1[注釈 5]

脚注

注釈

  1. ^ 鏑木が音楽を担当した日活映画『街から街へつむじ風』の挿入歌として作曲された。
  2. ^ 松井八郎との共作[1]
  3. ^ 木下忠司との共作。
  4. ^ a b c d e f g 月見里太一名義。
  5. ^ a b c 鏑木基盟名義。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad 小林淳 2022, pp. 372–376, 「第十章 多様なエンタテインメント映画を謳う音律 [1975 - 1978] 一『東京湾炎上』」
  2. ^ 大谷高等学校吹奏楽部OB会 おたま人生:第22回「京都映画音楽協会設立に参画」

参考資料

  • 鏑木創「音楽、この不思議な存在を考える」『海洋』第781号、海洋会、1993年3月、2-3頁、ISSN 0911-3193 筆者略歴あり
  • 会員異動 物故者 『海洋』第891号、海洋会、2015年3月、62頁、ISSN 0911-3193
  • 小林淳『東宝空想特撮映画 轟く 1954-1984』アルファベータブックス〈叢書・20世紀の芸術と文学〉、2022年5月14日。ISBN 978-4-86598-094-3。 

外部リンク

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