IMI plc

IMI plc
種類
公開会社
市場情報 LSE: IMI
OTCQX IMIAY
業種 エンジニアリング
設立 1862年
本社 バーミンガム(イギリス)
主要人物
Robert Smith (Chairman)
Roy Twite (CEO)
売上高 £2,049 million (2022)[1]
営業利益
£346 million (2022)[1]
利益
£285 million (2022)[1]
従業員数
10,900 (2022)[2]
ウェブサイト www.imiplc.com

IMI plc(旧社名:インペリアル・メタル・インダストリーズ)は、イギリスバーミンガムに本拠を置き、世界50ヵ国以上に拠点を持つエンジニアリング企業である[3]。日本法人はIMIジャパン株式会社ロンドン証券取引所上場企業(LSE: IMI)。

沿革

IMIの歴史は、1862年にスコットランドの実業家George Kynochが、ウェスト・ミッドランズのウィットンで設立した銃用雷管の製造工場にさかのぼる[4]1884年以降事業の多角化が始まり、石鹸や自転車部品などから非鉄金属にまたがる工業製品を扱うようになり、20世紀初頭までには金属製品を中心とするようになった[4]第一次世界大戦後はノーベル・インダストリーズと合併し、1926年にはエリー・ブラザーズを買収した。1927年に合併により誕生したインペリアル・ケミカル・インダストリーズ(ICI)の4つの主要事業のうちの一つとして、会社は「ノーベル・エクスプロースィブ」と呼ばれるようになった。ウィットン工場はICIメタルの本社となった[4]。1950年代には会社はチタンを商業ベースで生産するプロセスを確立した[4]。 インペリアル・メタル・インダストリーズ(略称としてIMI)という社名は、1962年に会社設立100周年を記念して採用された[4]。IMIは1966年にロンドン証券取引所に上場された[4]。当初はICIが主要株主であったが、1978年にIMIは完全独立会社となった[4]

1972年アメリカ合衆国の空圧調整機器メーカーであるノルグレン(Norgren)を買収[5]、続いて1981年にアメリカの制御弁メーカーであるシーシーアイ(CCI)を買収し[6]、のちにIMIのビジネスの中心へと成長した。他方1990年代には、IMIは従来行ってきた金属溶解等のビジネスを売却、2003年にウィットンからバーミンガムに本社を移転した[4]2013年10月、IMIは10年にわたる事業変革が完了したと発表した。非中核とされた2つの事業(飲料事業販売機及びマーケティングインテリジェンス事業)を売却し、制御用バルブを中核としてビジネス展開を図ることとなった[7]

事業領域

IMIは現在3つの事業領域を持っている。売上としては、クリティカルエンジニアリングが36%、プレシジョンエンジニアリングが48%、Hydronic Engineeringが16%となっている[3]

クリティカルエンジニアリング(Critical Engineering
  • 火力・原子力発電、石油、ガス、鉄鋼産業などを対象に、各種バルブ・制御弁などの製造・販売およびアフターサービスを行う。米国シーシーアイの後身。
プレシジョンエンジニアリング(Precision Engineering
  • 商用車、ライフサイエンス、鉄道関連メーカーなどを対象に、アクチュエータ・産業用モーション・流量制御バルブなどの製造・販売およびアフターサービスを行う。米国ノルグレンの後身で最大部門。西欧諸国および北米が売上の7割を占めている[3]
Hydronic Engineering
  • ハイドロニック・空調関連制御機器の製造・販売およびアフターサービスを行う。ヨーロッパ諸国が売上の7割を占めている[3]

日本におけるIMI plc

日本法人は「シーシーアイ株式会社」の社名で事業を行ってきたが、2019年に「IMIジャパン株式会社」に社名を変更した[8]。IMIジャパン株式会社は、クリティカルエンジニアリングとプレシジョンエンジニアリングの2つの事業部を持つ。クリティカルエンジニアリング事業部は神戸市中央区にオフィスおよび工場を持ち[9]、プレシジョンエンジニアリング事業部は大阪府豊中市にオフィスを持つ。

なお、名古屋市に本社を持つ同名の「IMIジャパン株式会社」は、フィリピンの電子機器部品メーカーの日本法人であり、IMI plcとは関係がない。

脚注

[脚注の使い方]

出典

  1. ^ a b c “Preliminary Results 2013”. IMI. 2014年3月10日閲覧。
  2. ^ “At a glance”. IMI. 2014年3月10日閲覧。
  3. ^ a b c d “Annual Report 2018” (PDF) (英語). IMI plc. 2019年8月24日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h “Our Engineering Heritage” (英語). IMI plc. 2019年8月24日閲覧。
  5. ^ “沿革”. IMIジャパン. 2019年8月24日閲覧。
  6. ^ “会社の歩み”. IMIジャパン. 2019年8月24日閲覧。
  7. ^ “IMI boss says decade-long transformation complete” (英語). デイリーテレグラフ (2013年10月16日). 2019年8月24日閲覧。
  8. ^ “IMIジャパン株式会社に社名を変更します”. IMIジャパン (2019年1月8日). 2019年8月24日閲覧。
  9. ^ “IMIジャパン株式会社が本社を移転”. 神戸市 (2019年1月11日). 2019年8月24日閲覧。

外部リンク

  • IMIジャパン株式会社(クリティカルエンジニアリング事業部)
  • IMIジャパン株式会社(プレシジョンエンジニアリング事業部)
  • IMIジャパン株式会社 (kaishainformation) - Facebook
  • IMI plc コーポレートサイト(英語)
  • An Unofficial History of Kynoch Works(英語)
イギリスの旗 FTSE 100 構成銘柄(2024年6月24日入替時点)
  1. アストラゼネカ(AZN)
  2. シェル(SHEL)
  3. HSBCホールディングス(HSBA)
  4. ユニリーバ(ULVR)
  5. BP(BP)
  6. レレックス・グループ(REL)
  7. グラクソ・スミスクライン(GSK)
  8. ディアジオ(DGE)
  9. リオ・ティント(RIO)
  10. グレンコア(GLEN)
  11. ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BATS)
  12. ロンドン証券取引所グループ(LSE)
  13. ナショナル・グリッド(NG)
  14. BAEシステムズ(BA)
  15. ロールス・ロイス・ホールディングス(RR)
  16. コンパス・グループ(CPG)
  17. ロイズ・バンキング・グループ(LLOY)
  18. エクスペリアン(EXPN)
  19. レキットベンキーザー・グループ(RKT)
  20. アングロ・アメリカン(AAL)
  21. バークレイズ(BARC)
  22. スリーアイ・グループ(III)
  23. アシュテッド・グループ(AHT)
  24. ヘイリオン(HLN)
  25. テスコ(TSCO)
  26. スコティッシュ・アンド・サザン・エナジー(SSE)
  27. ナットウエスト・グループ(NWG)
  28. プルーデンシャル(PRU)
  29. インペリアル・ブランズ(IMB)
  30. ボーダフォン・グループ(VOD)
  31. スタンダードチャータード銀行(STAN)
  32. リーガル&ジェネラル・グループ (LGEN)
  33. インターコンチネンタルホテルズグループ(IHG)
  34. アビバ(AV)
  35. スコティッシュ・モーゲージ・インベストメント・トラスト(SMT)(英語版)
  36. セグロ(SGRO)
  37. インフォーマ(INF)
  38. レントキル・イニシャル(RTO)
  39. ネクスト(NXT)
  40. セージ・グループ(SGE)
  41. バンズル(BNZL)
  42. ハルマ(HLMA)(英語版)
  43. スマーフィット・カッパ・グループ(SKG)(英語版)
  44. BTグループ(BTA)
  45. スミス・アンド・ネフュー(SN)
  46. WPP(WPP)
  47. アソシエイテッド・ブリティッシュ・フーズ(ABF)
  48. インターテック・グループ(ITRK)
  49. メルローズ・インダストリーズ(MRO)
  50. アドミラル・グループ(ADM)(英語版)
  51. セントリカ(CNA)
  52. オート・トレーダー・グループ(AUTO)(英語版)
  53. アントファガスタ(ANTO)(英語版)
  54. ユナイテッド・ユーティリティーズ・グループ(UU)
  55. ピアソン(PSO)
  56. モンディ(MNDI)
  57. セバーン・トレント(SVT)
  58. スパイラックス・グループ(SPX)
  59. パーシング・スクエア・ホールディングス(PSH)(英語版)
  60. インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)
  61. マークス&スペンサー(MKS)
  62. インターメディエート・キャピタル・グループ(ICG)(英語版)
  63. スミスグループ(SMIN)
  64. クローダ・インターナショナル(CRDA)
  65. DCC(DCC)(英語版)
  66. ディプロマ(DPLM)(英語版)
  67. コカコーラHBC(CCH)(英語版)
  68. ウィットブレッド(WTB)
  69. ウィアー・グループ(WEIR)(英語版)
  70. フォーリン・アンド・コロニアル・インベストメント・トラスト(FCIT)(英語版)
  71. テイラー・ウィンペイ(TW)(英語版)
  72. DSスミス(SMDS)(英語版)
  73. バークリー・グループ・ホールディングス(BKG)(英語版)
  74. ハウデン・ジョイナリー・グループ(HWDN)(英語版)
  75. J.セインズベリー(SBRY)
  76. ビーズリー(BEZ)(英語版)
  77. キングフィッシャー(KGF)
  78. バラット・デベロップメンツ(BDEV)(英語版)
  79. IMI(IMI)
  80. ライトムーブ(RMV)(英語版)
  81. M&G(MNG)(英語版)
  82. B&Mリテール(BME)
  83. ハーグリーブス・ランズタウン(HL)(英語版)
  84. パーシモン(PSN)
  85. ランド・セキュリティーズ・グループ(LAND)
  86. エンテイン(ENT)(英語版)
  87. コンバテック・グループ(CTEC)(英語版)
  88. ロンドンメトリック・プロパティ(LMP)(英語版)
  89. フェニックス・グループ・ホールディングス(PHNX)(英語版)
  90. ヴィストリー・グループ(VTY)(英語版)
  91. バーバリー・グループ(BRBY)
  92. ユナイト・グループ(UTG)(英語版)
  93. JDスポーツ・ファッション(JD)(英語版)
  94. ヒクマ・ファーマシューティカルズ(DPH)(英語版)
  95. シュローダー(SDR)
  96. イージージェット(EZJ)
  97. ダークトレース(DARK)(英語版)
  98. エアテル・アフリカ(AAF)(英語版)
  99. フレスニーヨ(FRES)(英語版)
  100. フレイザーズ・グループ(FRAS)(英語版)
  • 銘柄入替日時点でのウェイト順
  • 緑字は2024年6月24日入替銘柄
欧州連合の旗 STOXX 600 構成銘柄(2024年6月24日入替時点)
金融
Financials
銀行
Banks
金融サービス
Financial
Services
保険
Insurance
資本財
Industrials
資本財・
サービス
Industrial
Goods
& Services
建設・資材
Construction
& Materials
ヘルスケア
Health Care
生活必需品
Consumer
Staples
食品飲料・タバコ
Food Beverage
& Tobacco
パーソナルケア・食品小売
Personal Care Drug
& Grocery Stores
一般消費財
Consumer
Discretionary
消費財・サービス
Consumer Products
& Services
自動車・自動車部品
Automobiles
& Parts
メディア
Media
小売
Retail
旅行・娯楽
Travel & Leisure
テクノロジー
Technology
素材
Materials
化学
Chemicals
基礎素材
Basic Resources
エネルギー
Energy
公益
Utilities
通信
Telecommu-
nications
不動産
Real Estate
各セクター内は銘柄入替日時点のウェイト順
典拠管理データベース ウィキデータを編集
全般
  • VIAF
国立図書館
  • アメリカ